膝に水が溜まる原因とは
こんにちは。
熊本市東区戸島本町で「いぬい整体院」を営んでおります乾貴博と申します。
当院に通ってくださっている患者さんから次のような声を頂きました。
「最近、膝に水が溜まることが多くなった。手術はしたくなので、どうにかなりませんか」
と言われました。
なぜこのようなことが発症してしまうのか解説させて頂きます。
膝に水が溜まる原因は
「膝に溜まった水は抜いたがいいですか」
これは膝に水が溜まった場合のお悩みでよくある質問です。
膝は全体をラップのような膜で骨のまわりが包まれています。
そして、その中にはごく少量の水で満たされています。
普通なら1cc程です。
それが腫れた時には30〜50ccとか注射でひけることもあります。
膝に「水が溜まる」とは、関節内に過剰な液体が貯留する状態のことです。
これは病気そのものではなく、膝関節に何らかの異常が起きた結果として生じる症状です。

主な原因となる疾患は
〇滑膜炎(かつまくえん)
関節の中に炎症がおこり関節の動きが滑らかになる液体の産生が増えることで水が溜まります。
〇変形性膝関節症
軟骨のすり減り → 摩擦 → 炎症 → 水が溜まる
〇関節リウマチ
免疫異常による慢性炎症
〇痛風
結晶沈着(けっしょうちんちゃく)による急性炎症
〇怪我
膝内部の損傷により炎症や出血が起こります。半月板損傷や靱帯損傷・打撲・捻挫など。
※この場合は「水」だけでなく血液が混じることもあります。
〇使いすぎ(オーバーユース)
スポーツの場面や仕事などで繰り返しの負荷による軽度炎症。
これらの診断がついたからと言って水が溜まらない人もいます。これらは日常生活での膝の使い方や負担の程度によって変わってくるものと考えています。痛みが強く、水が頻繁に溜まるようであれば適切な診断が必要です。

膝に負担がかかる原因は
膝の腫れは「守るための反応」
関節の中が少し腫れると、組織が伸びることで神経が反応し、
脳は「関節が動いた」と錯覚します。
その結果、身体は
「これ以上動かさないようにしよう」と働き、
腫れや痛みとして現れます。
つまり腫れは、
関節を守るための自然な防御反応なのです。
腫れを無視するとどうなるのか
このサインを無視して負担をかけ続けると、
やがて「変性」が起こる可能性があります。
変性とは、
関節の形そのものが変わってしまうこと。
そうなると…
- 少しの刺激でも過敏に反応する
- 疲れやすくなる
- 熱を持ちやすくなる(血管が増えるため)
- 筋肉がつきにくくなる
といった状態につながります。
痛みがあっても動くと腫れが引く理由
痛みがある中でも動いていると、
無意識に痛みを避ける動きを選ぶようになります。
その結果、
負担の少ない動きが見つかり、
腫れが引いていくことがあります。
ポイントは「楽に動ける感覚」
大切なのは、
自分の身体に意識を向けること。
- 膝にストレスがかからない動き
- 心地よく動ける感覚
これに気づけるようになると、自然と腫れは落ち着いていきます。
多くの人が気づいていないこと
実は多くの人が、
「自分の身体の動きに気づいていない」
ことにすら気づいていません。
ここからすべてが始まります。
「動かさない」「水を抜く」は正解なのか
動かなければ一時的に腫れは引くかもしれません。
水を抜けば楽になります。どの選択も間違いではありません。
正解・不正解を言っているわけではなく
表面の「腫れ」に影響されすぎないように注意が必要です。
大切なのは、
「なぜ腫れたのか」ということです。
身体が何を伝えようとしているのかを考えることが大切です。

心地よい動きが身体を変える
「できない」から「できる」へ
考え方や習慣を変えることは、
簡単ではありません。
ストレスや負担も伴います。
それでも一歩を乗り越えることで、
身体も心も「安心・安全」を感じられるようになります。
そして、動きやすく、心地よい動きを続けることで自律神経は少しずつ整っていきます。
すると、
- 自分自身への安心感が生まれる
- 身体が「安全な状態」と認識する
ようになります。
その結果、膝への負担も減り、より快適な日常生活へとつながっていきます。

膝の痛みの治し方
足を前に出して床に座ります。
踵が床の上を転がるように動かします。
それにともない、つま先が外側を向いたり、内側向いたり動くのを確認しながら行います。
そのときに太ももの力が入り過ぎないように注意しながら行ってみてください。

【最後に】
最後までブログを読んで頂きありがとうございます。
今回ご紹介した内容をできる範囲で実践してみてください。
膝の痛みが強くなる場合には中止をしてください。
痛みのない範囲でゆっくりと体操やストレッチを実行してみてください。
それでも改善がみられない場合には身体をしっかりとチェックさせて頂きます。
その際は当院でも構いません。ぜひ、お気軽にご相談いただけると幸いです。
監修 理学療法士 乾貴博