怪我が多くスポーツ復帰できない。その理由とは
こんにちは。熊本市東区戸島本町で「いぬい整体院」を営んでおります乾貴博と申します。
今回、患者様の声として「なかなか競技復帰できない。怪我が多くて…、早く復帰して運動がしたい」と言われました。
今回のブログは患者様の声をもとに解説させて頂きます。
怪我をする原因は
日常生活やスポーツの中で、私たちはさまざまな場面で怪我をします。
では、なぜ怪我は起こるのでしょうか?
怪我は
「皮膚・筋肉・骨・靱帯などの組織が、耐えられる限界を超える力やストレスを受けたとき」に起こるとされています。
体に強い負担(ストレス)がかかると、体はそれを守ろうとして炎症反応を起こします。
その結果、次のような症状が現れます。
- 痛み
- 赤み
- 腫れ
これは体が損傷した組織を修復しようとしている自然な反応です。

ストレス(体にかかる力)の種類
怪我の原因となる「ストレス」には、いくつかの種類があります。
① 衝撃(打撲)
転倒したり、物や人にぶつかったりすることで起こる衝撃です。
起こりやすい怪我
- 皮下出血(青あざ)
- 筋肉の損傷
② 圧縮力
骨や関節に押しつぶすような力が加わることです。
起こりやすい怪我
- 骨折
- 圧迫骨折
③ 引っ張り(牽引力)
筋肉や靱帯、腱が強く引き伸ばされることで起こります。
起こりやすい怪我
- 捻挫
- 靱帯損傷
- 腱断裂
④ 剪断力(せんだんりょく)
靭帯や筋肉などなどが横方向にずれる力です。
起こりやすい怪我
- 深い裂傷
- 靱帯損傷
⑤ 過負荷(オーバーユース)
大きな衝撃ではなく、小さな負担が何度も繰り返されることで起こる怪我です。
- 急激な練習量の増加
- 試合の過密スケジュール
- 十分な休養が取れていない
このような状態が続くと、体に疲労が蓄積します。
起こりやすい怪我
- 疲労骨折
- 腱鞘炎

神経の問題
人間の体には、危険な動きを避けるための反射機能があります。
しかし、次のような状態では反応が遅くなります。
- 疲労
- 睡眠不足
反応速度が低下すると、危険を回避できず怪我のリスクが高くなります。
怪我は「一瞬」ではなく「蓄積」で起こる
怪我は突然起こったように見えますが、実際には
- 疲労の蓄積
- 体のコンディション低下
- 繰り返しの負担
- 柔軟性不足
- 筋力不足
- 骨密度の低下
- 神経疲労
などが積み重なって起こることが多いと考えられます。
怪我しないための身体作り
スポーツや日常生活の中で、「怪我をしにくい体」をつくることはとても重要です。体のコンディションや身体の使い方の問題であることが多く見られます。
怪我を予防するためには次の4つのバランスが大切だといわれています。
- 筋力
- 柔軟性
- 神経と筋肉の連携
- 回復(疲労管理)
怪我を防ぐための身体づくりのポイント
1. 筋力を高めて関節を守る
筋肉は、骨や関節を守る天然のサポーターの役割をしています。
筋力が不足すると
- 関節が不安定になる
- 衝撃を吸収する力が弱くなる
- 靱帯に負担がかかる
その結果、捻挫や靱帯損傷が起こりやすくなります。
2. 柔軟性を高める
筋肉や腱が硬くなると、関節の動く範囲(関節可動域)が狭くなります。
柔軟性が低下すると
- 筋肉が十分に伸びない
- 急な動きで筋肉に強い負担がかかる
その結果、肉離れなどの怪我が起こりやすくなります。

3. 神経と筋肉の連携を高める
怪我の多くは、単純な筋力不足ではなく動作の乱れが原因で起こることがあります。
神経と筋肉の連携が良くなると
- バランスが安定する
- 着地の衝撃を分散できる
- 危険な姿勢を避けやすくなる
といった効果があります。自分自身の身体に意識を向け、感覚を育てることが必要です。
4. トレーニング量を急に増やさない
スポーツ医学では、急激な運動量の増加が怪我の大きな原因になるといわれています。
運動量を急に増やしてしまうと
- 疲労骨折
- 関節や筋肉の炎症
などの オーバーユース(使いすぎ)による怪我 が起こりやすくなります。

5. 疲労をためない(回復)
疲労が蓄積すると、体のパフォーマンスは大きく低下します。
例えば
- 神経の反応が遅くなる
- 筋肉の衝撃吸収能力が低下する
- 動作が乱れる
この状態で運動を続けると、怪我のリスクが高くなります。
回復のために大切なことは次の3つです。
- 睡眠(7〜9時間)
- 栄養と食事(タンパク質・カルシウムなど)
- 適度な休養日

最後に
最後までブログを読んで頂きありがとうございます。
今回ご紹介した内容をできる範囲で実践してみてください。
スポーツ復帰をするためには筋力・柔軟性・感覚・バランスなど総合的に身体を使えるようになることが重要です。
それでも改善がみられない場合には身体をしっかりとチェックさせて頂きます。
その際は当院でも構いません。ぜひ、お気軽にご相談いただけると幸いです。
監修 理学療法士 乾貴博